脳卒中再発防止のための血圧コントロール1
血圧コントロール出来ていますか?
脳卒中(脳血管障害)の再発予防のためにまず気を付けなくてはならないのは血圧のコントロールです。
血圧が高いと脳出血のリスクが高くなりますし、動脈硬化の原因にもなります。
そこで血圧のコントロールが重要となってきます。
血圧(高血圧)のコントロールは一般的に薬と食事で行います。
薬に関しては降圧剤が医師より処方されていると思いますので、医師の指示に従いきちんと薬を飲んでください。
ここでは、自分で出来る薬以外の血圧の管理についてお話ししたいと思います。
血圧のコントロールは生活習慣と深く関わりがあります。
生活習慣で気を付けていただきたいのは、
①食塩の摂取量
②体重の管理
③運動
④アルコール
⑤禁煙
⑥ストレス
になります。
①の食塩は体の中に水分をため込む作用があります。食塩を取り過ぎるとその分多くの水分が体の中に残るので、体液量が増加します。
血管中にも多くの水分があるので、血管にかかる圧力が上昇します。
結果として血圧が上昇するということですね。
ですので、血圧の上昇を抑えるためには、塩分の摂取を控えなくてはなりません。
目標は1日に6グラムです。
だし(旨味)、香味、酸味などを利用して減塩を心掛けてください。
また、カリウムは塩分であるナトリウムの排出をする働きがあるので、カリウムを多く含む食べ物を食べるのもよいでしょう。
他に血圧の上昇を抑えるミネラルとしてマグネシウムがありますので、これを含む食品を日常的にとるように心掛けたいですね。
②の体重の管理については、入院中は病院で食事の管理がなされているので最初はやせています。
しかし、沢山の患者さんを診ている経験からいうと、退院してしばらくすると増加してくる傾向にあります。
理由としては病気以前に比べて食事量はあまり変わらないのに運動量が少なくなることと、年齢で代謝が落ちることが原因として考えられます。
なぜ体重が増えると血圧が上昇するのかというと、増えた脂肪にも栄養を送らなくてはならないため、血管が増えなくてはなりません。
血管が増えればそれだけ抵抗が増えるので勢いよく血液を送らなくてななりません。当然血圧は上昇します。1Kgの脂肪の塊を想像してみてください。
それを栄養するためにどれ位の血管が必要でしょうか?一説には毛細血管が3Km増えるといわれています。
すごいですね。
また、体重が増加するとその分足にも負担がかかりますしね。
肥満は他の生活習慣病の原因にもなりますので、復帰を目指すあなたはくれぐれも体重管理に注意してください。
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